グッズにまつわる予備知識
ー弥生ぽすとかーど、コースター、マグカップよりー
弥生グッズの多くに取り入れた線画は「弥生絵画」と呼ばれるものです。
弥生時代に生きた人びとは、当時目にしたもの、あるいは伝え聞いたものも含まれるかも知れませんが、そういったものを土器や青銅器などに描きました。
不思議なことに、地域が異なってもみな同じような線画で描かれています。
弥生グッズに描かれた絵画を一部紹介したいと思います。皆さんは何に見えますか?
岡山県・賀茂遺跡
大阪府・東奈良遺跡
奈良県・坪井遺跡
大阪府・池上遺跡
福岡県・吉武高木遺跡
奈良県・鍵・唐古遺跡
ー弥生時代の土器キーホルダーよりー
愛知県安城市にある弥生時代終末期を中心とする遺跡。土器キーホルダーのモデルとしたのはここから出土した「人面文壺形土器」で胴部に入れ墨をした人面が刻まれています。よく見ると耳にピアスのようなものも見ることができます。
大阪府柏原市と藤井寺市にまたがる遺跡。大和川の底に広がる遺跡で、18世紀に流路改修工事が行われた際に露呈しました。現在は川に沈んでいます。ここから出土した弥生土器は近畿地方の基準資料となっています。
岡山県岡山市にある遺跡。この遺跡から出土した弥生時代中期の「瀬戸内第Ⅲ様式」として分類されている土器をキーホルダーのモデルにしています。胴部には黒く焦げた痕跡があり、キーホルダーにもその部分を黒く塗って表現しています。
福岡県福岡市にある遺跡。土砂採取中に石棺が発見され本格的に発掘されました。弥生時代の農耕のイメージとは裏腹に、ここは農耕に向いておらず、漁村のようなところだったと推測されています。モデルにしたのは昭和5年に発掘された壺形土器です。